ブラックジャックでカウンティングをシミュレーション、その結果

ブラックジャックでカウンティングをシミュレーション、その結果

まずブラックジャックのヒット/スタンド等の戦略を最適化して実行した場合のシミュレーションが出来るツールがここに置いてあります。

ベーシックストラテジーシミュレーター

それからブラックジャックのカウンティングを支援するツールがここに置いてあります。

ブラックジャックカウンティングツール

そこでカウンティングとベーシックストラテジーを使った、繰り返しのプレイを想定し100万回のシミュレーションを行ってみました。

最適戦略といわれるベーシックストラテジーを使ってプレイするとどれぐらいのリターンが得られるのか。

そこにカウンティングの手法を取り入れたらさらにリターンが増えるのか。

ブラックジャックで遊んでる人にとって気になる話題だと思います。あるいはホントに長期プレイでも利益が出るならリアルマネーでもやってみたいと思います。

ちなみにここでやってることはこのブログをご覧の皆さまも実際に試すことができますのでパソコンやエクセルが得意な方は再現してみてもいいと思います。

ブラックジャックのベーシックストラテジー&カウンティングのシミュレーション手順

手順ですが

Step1.10万回プレイのシミュレーションを実施してcsvファイルをDLした

ここのページでシミュレーションを実行するとCSVファイルで最大10万回のランダムなプレイ履歴が出ます。(時間かかる)

8デッキで1単位ベットを繰り返す形でプレイを実施。カードシューからは徐々にカードが減っていくので残1デッキになれば再シャッフルする仕様です。最適戦略で繰り返しプレイした場合にどういう結果になるかがわかります。

Step2.CSVファイルをエクセルで開いて集計した

ベーシックストラテジーで10万回連続プレイした時の結果をエクセルで集計しました。

Step3.エクセルを改変してカウンティングを当てはめた

エクセルを改変しました。新たに列を作ってカウンティングのHILOシステムを適用した場合を想定した結果を出しました。

Step4.10万回×10回で合計100万回を想定してやりました。

ベーシックストラテジーで10万回×10回(合計100万回)やった結果

エクセルで集計してると時間がかかるので10万回ごとに集計結果を示します。

NO プレイ数 総ハンド数 勝利数 BJ勝ち数 タイ数 負け数 勝率 ベット合計額 リターン合計額 損益額 RTP
1 100000 102487 40036 4530 8795 49126 47.57% 112074 111619 -455 99.59%
2 100000 102442 40224 4542 8523 49153 47.66% 111978 111436 -542 99.52%
3 100000 102535 40151 4546 8747 49091 47.66% 112102 111424 -678 99.40%
4 100000 102473 40046 4612 8685 49130 47.62% 111958 111308 -650 99.42%
5 100000 102587 40007 4602 8865 49113 47.60% 112082 111474 -608 99.46%
6 100000 102456 39912 4450 8804 49290 47.37% 111977 110768 -1209 98.92%
7 100000 102570 40350 4520 8561 49139 47.73% 112213 111885 -328 99.71%
8 100000 102405 39869 4608 8706 49222 47.47% 111999 111126 -873 99.22%
9 100000 102479 40406 4526 8784 48763 47.96% 111995 111900 -95 99.22%
10 100000 102452 40067 4489 8722 49174 47.54% 111898 111143.5 -754.5 99.33%

プレイ数は10万回。スプリット等があるので総ハンド数も併記しました。

各列の意味を書いておきます。

  • 勝利数
    通常の勝利数の合計
  • BJ勝ち数
    ブラックジャックで勝利した数の合計
  • タイ数
    引き分けの回数
  • 負け数
    負けた数の合計
  • 勝率
    これはタイを除く、勝利数+BJ勝利のパーセンテージです。
  • ベット合計額
    基本1単位をベット金額として10万回プレイでの合計ベット額です。ダブルやスプリットがあるので10万ドルよりは多いですね。
  • リターン合計額
    これは手元に戻ってきた金額
  • 損益
    リターン - ベット合計額 で計算。損が出た場合はマイナス値になる。
  • RTP
    還元率のこと。リターン÷ベット合計で計算。
【所感】

さすがベーシックストラテジーを使った結果はほとんど還元率が99%以上出てますね。10万回プレイしてもそうそう大きなマイナスにはなっていません。利益は出ていないしハウスエッジにがあるので最終的には損が出ちゃってますけど。

カウンティングを併用した場合の10万回×10(合計100万回)の結果

先ほどのシミュレーションの結果に、カウンティングを併用した場合の結果を表にします。

カウンティングを使いプレイヤーが有利なタイミングの時はベット額を増やすようにしています。すると。

プレイ数~勝率までは変わらないので割愛。

NO ベット合計 リターン合計 損益 RTP カウンティング無しの場合
カウンティング有1 140410 140591.5 181.5 100.13% -455
カウンティング有2 139011 138243.5 -767.5 99.45% -542
カウンティング有3 141080 140532.5 -547.5 99.61% -678
カウンティング有4 140069 139799 -270 99.81% -650
カウンティング有5 141137 141233 96 100.07% -608
カウンティング有6 141087 140514 -573 99.59% -1209
カウンティング有7 140002 140446.5 444.5 100.32% -328
カウンティング有8 141798 141308.5 -489.5 99.65% -873
カウンティング有9 141803 142404 601 99.65% -95
カウンティング有10 139641 139507 -134 99.90% -754.5

カウンティング有にするとベット額は増えるので、ベット合計から右列は変わってきます。

最終的にマイナスで着地が6回、プラスで着地が4回。

【所感】
カウンティングを実施するとさっきより成績がいいです。 カウンティング無しの場合の列を右に着けていますが概ねカウンティングした方が成績が良いです。 てことは、普段はベットしないでカウンティングで見にまわってチャンスが来た時だけ賭ければ利益を安定して出せる可能性がありますね。

カウンティングでチャンス時だけ賭けた場合の結果

これは普段は賭けをしないでカウンティングだけ実施し、チャンスが到来した時だけ賭けると想定した場合のシミュレーション結果です。

次のようになりました。

NO ベット増額回数 BJ TIE × 勝率 増額ベット額 リターン額 損益 RTP
カウンティング有1 9921 3799 542 913 4667 48.19% 38992 39790.5 798.5 102.0%
カウンティング有2 9692 3742 511 850 4589 48.10% 37362 37146 -216 99.4%
カウンティング有3 10006 3807 523 906 4770 47.58% 39657 39721 64 100.2%
カウンティング有4 9893 3767 601 853 4672 48.32% 38677 39192.5 515.5 101.3%
カウンティング有5 10258 3917 566 967 4808 48.25% 40036 40861 825 102.1%
カウンティング有6 9884 3876 539 902 4567 49.15% 39639 40496.5 857.5 102.2%
カウンティング有7 9970 3889 534 902 4645 48.78% 38359 39316.5 957.5 102.5%
カウンティング有8 10088 3862 567 943 4716 48.43% 40531 41078 547 101.3%
カウンティング有9 10239 3884 577 968 4810 48.12% 40735 41534.5 799.5 102.0%
カウンティング有10 9641 3753 521 872 4495 48.74% 38062 38822 760 102.0%

列の説明をします。

  • ベット増額回数
    これは10万回プレイのうち何回ベット増のチャンスが訪れたかと読むことができます。 10万回のうち概ね1万回とわかります。 いくらでベットするかは、カウント-1がベット額です。 カウントが3になればベット単位を1→2へ。カウントが4ならベット額は3にしています。
  • 〇/BJ/TIE/✕
    これらの列は増額ベットしたときの勝負の結果です。〇は通常勝利、BJはBLackjack勝利。TIEは引き分け、✕は負け。
  • 勝率
    先ほどと同様でタイを除く、〇+BJのパーセンテージ。通常時より1%ぐらい勝率が上がってる。
  • 増額ベット額/リターン額/損益
    賭けた金額と、得た金額の合計です。損益を見ればカウンティングで利益が出たかどうかがわかります。
  • RTP
    リターン÷ベット額のこと。概ね100%を超えてて利益が出てることがわかります。
【所感】
もし「観察」のときはゲームに賭けず、カウンティングした時だけ賭けることができれば、安定的にカジノに勝てるというシミュレーションの結果になりました。 ランドカジノではそもそもカウンティングを監視されてるので無理ですが、オンラインカジノであれば可能かもしれません。

まとめとグラフ

まとめてみます。

10万回プレイの1回目。

左の図はカウンティング無し(オレンジ色)と、カウンティング有(青色)でプレイしたときの損益のグラフです。

カウンティング有のほうが儲かってるのがわかる。

右の図は観察時は賭けず、有利な時だけ賭けるようにした場合のグラフです。右上がりでイイ感じの利益が出てるのがわかりますね。

こんな感じで残りの10万回x9ぶんをグラフにしておきます。

この方が視覚的にわかりやすいかな。

いやこれ本番でもこんな感じで利益積めたら凄いね。

8デッキ(416枚)開始で、だいたい50~65プレイ前後で次のシャッフルが来てしまうと思います。

おそらく残カードが減ってきて、残り数プレイでベット額アップのチャンスが到来する算段です。

カジノ側は残りカードが減り過ぎないように対策をするでしょう。より少ないプレイでシャッフルすればカウンティングはより効果が減り、効率も悪くなるでしょう。

[付録&参考]
10万回の1回目のシミュレーションデータのエクセルを置きました(50MB)。たいしたことやってませんが参考になれば幸いです。ファイルが重たすぎるのでPCでダウンロードして解凍してください。
test8deck100000-01.zip
ミスを見つけたらお知らせください(汗

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