アンチマーチンゲール法とは

アンチマーチンゲール法とは

アンチマーチンゲール法はあまりオススメしない賭け方ですが、先人たちの編み出した賭け方なので紹介しておきます。また資金管理によって勝ちやすい方法も考えたので、それも紹介します。

「マーチンゲール法」は有名ですが「アンチ」がついています。反マーチゲール法とも呼ばれます。

マーチンゲール法が負けたら賭け金をアップさせて次の勝負に挑むのに対し、アンチマーチンゲール法は勝ったら賭け金をアップさせて次の勝負を挑みます

 

適応するゲームの種類

バカラ・ルーレットの赤黒・丁半博打・バイナリーオプションなどの、勝つ確率、負ける確率が半々(50%)のゲームで、勝ち金が倍になるゲームで適用できます。

カジノゲームでは基本的に50%の確率で賭け金が倍になるギャンブルはありません。具体的には確率が50%をやや下回るか、配当が2倍をやや下回るのが標準的です。カジノ側の利益(コミッション)を出すためなので受け入れるしかありません。

 

アンチマーチンゲール法の賭け方、やり方、仕組みを解剖

アンチマーチンゲール法では勝利したら次の勝負で賭け金を2倍にします。負けてる間は常に一定の最低賭け金での勝負を続けます

つまり、1→2→4→8→16→32→64...と勝ち続けてる間は賭け金を上げていき、負けたらまた1に戻る形です。

表を作りました。(連勝中の賭け金の増え方と、合計利益、ハズレたタイミングでの合計損失)

連勝 賭け金 合計利益 ハズレ
1 1 1 -1
2 2 3 -1
3 4 7 -1
4 8 15 -1
5 16 31 -1
6 32 63 -1
7 64 127 -1
8 128 255 -1
9 256 511 -1
10 512 1023 -1

連勝するたびに賭け金が2倍、2倍‥になってることがわかりますね。なので連勝中は利益が積み上がります。しかしひとたび負けると、トータルでマイナス1になってしまう訳です。

もし、最初の賭け金を5としたなら、連勝するたびに5→10→20→40→80・・・と賭け金が増えていきます。その時の表は以下のとおり。

連勝 賭け金 利益 ハズレ
1 5 5 -5
2 10 15 -5
3 20 35 -5
4 40 75 -5
5 80 155 -5
6 160 315 -5
7 320 635 -5
8 640 1275 -5
9 1280 2555 -5
10 2560 5115 -5

要するに、連勝中は、最初の賭け金以外は自分の財布からの持ち出し無しで勝負を続けられる、ということになります。これがメリットでしょうね。

アンチマーチンゲール法のサンプルシミュレーション

以下にサンプルとしてアンチマーチンゲール法の連続的な賭け方を示しています。

回目 賭け金 勝ち負け 損益 トータル
1 1 x -1 -1
2 1 x -1 -2
3 1 o 1 -1
4 2 o 2 1
5 4 o 4 5
6 8 o 8 13
7 16 x -16 -3
8 1 o 1 -2
9 2 o 2 0
10 4 x -4 -4

説明すると、

・1回目の賭け金を最低ベット額とします。
・1回目ハズレたので賭け金据え置きのまま2回目は1をベット。2回目もハズレにつき、
・3回目の賭け金も1のまま。3回目でアタリ
・4回目の賭け金は2倍の2へ。ここでもアタリ
・5回目の賭け金はさらに2倍の4、ここでもアタリ
・6回目の賭け金は2倍の8、ここもアタリ
・7回目の賭け金は2倍の16へとなります。しかし残念ながらここでハズレ
・8回目の賭け金は最初の1でベット。アタリ
・9回目は2倍の2。先ほどと同様ですね。9回目もアタリ
・10回目は2倍の4を賭け、ハズレ

見ていただくとわかるように、連勝中はいいのですが、1回の負けでこれまでの勝ちの累積額をすべて吐き出す仕様になっています。(表のとおり7回目の賭け16でハズレて、今までの利益がゼロへ。)

連勝の確率の低さから見るアンチマーチンゲール法

確率半々のギャンブルで連勝する確率が低いのは皆さんご存知のとおりです。表で整理すると以下のようになりますね。

連勝 確率 確率(%)
1 0.5 50.00%
2 0.25 25.00%
3 0.125 12.50%
4 0.0625 6.25%
5 0.03125 3.13%
6 0.015625 1.56%
7 0.0078125 0.78%
8 0.00390625 0.39%
9 0.001953125 0.20%
10 0.000976563 0.10%

アンチマーチンゲール法は幸運、連勝のツキの流れに乗って利益を積み上げる仕組みですが、そもそも2連勝する確率が25%しかありません。ましてや3連勝、4連勝するなんて滅多に起こらない訳です。

そして1度でも負けたら今までの利益を全部吐き出すシステムとなっています。こんなベッティング戦略は使わない方がいいですね。(苦笑)

個人的には2連勝、3連勝でもしたらかなり幸運です。そのタイミングが止め時のような気がします。

なんでこんな戦略があるのかというとカジノではなく、株やFXで活用できるみたいです。景気動向によって上がり続ける(or 下がり続ける)ケースは、2分1のギャンブルとは違って頻繁に起こるため有効であるとか。

 

アンチマーチンゲール法のメリット・デメリット

この手法のメリットは、マーチンゲール法のように賭け金が膨大になるリスクが無い点です。いや賭け金は増え続けるけどそれは連勝中の話なので、そもそも自分の手だし金が少ないのがメリットと言えます。(手出しは最初の1単位のみ)

デメリットは1度負けるとこれまでの勝ち分を全て吐き出してしまうことです。

賭けをストップするタイミングを計るのが難しいですね。

確率1/2のギャンブルで5連勝する確率は約3%ですから、この賭け方の不毛さがわかると思います。
でもツイてる!と思った時は1,2回ぐらいは倍賭けしたくなりますよね^^;

 

「アンチマーチンゲール法」この章の関連メニュー

  1. ベッティングシステムの基本
  2. なぜ稼げるシステムは無いのか?
  3. マーチンゲール法
  4. グレートマーチンゲール法
  5. ダランベール法
  6. アンチマーチンゲール法
  7. 31システムとは
  8. オスカーズグラインド法
  9. ラ・ブーシェールシステム
  10. パロリーベッティングシステム
  11. ココモ法
  12. 10%投資法
  13. ウィナーズ法
  14. 攻略法を1000回シミュレーション
  15. パーセントベット法
  16. ネガティブプログレス設計ツール