ベッティングシステムの基本

基本的な攻略法・戦略の考え方

ヨーロッパやアメリカのカジノで古くから試行錯誤されて編み出された攻略法・最適戦略と呼ばれる物はいくつもあります。

カジノ側のミスをつくもの、ルーレット盤の歪みからくる出目の偏りデータにつけこむもの、イカサマ、カウンティング‥

これらは現代では難しくなっています。(オンラインカジノならイカサマや盤の歪み、ディーラーの癖なんてありませんし)

今攻略法と呼ばれるものは次のような手法が多いです。

  • どのタイミングで賭け額を上げるか下げるか
  • 負けた額を取り戻すために賭け金を増やす戦略
  • 止め時(利確・損切り)をお知らせしてくれる方法
  • 幸運の機運をつかみ、勝利を増やす方法

こういったものをシステム的に表現されたものが攻略法と言われているように思います。英語では「●●ベッティングシステム」と呼ばれる賭け方の基本戦略です。

古くからギャンブラーや数学者によって発案され実践されを繰り返し検証、進化、応用されて来た結果、現代にも伝えられています。

ギャンブラーの多くは複数の●●ベッティングシステムを駆使して、カジノ胴元側の一定の儲け率に収束しないように努力している訳ですね。

ここでは賭け方の基本ということで、●●ベッティングシステムを俯瞰(ふかん)して見ていきたいと思います。

フラットベッドシステム

これは攻略法でもなんでもありません。初心者がよくやる賭け方を表しているかもしれないです。

すなわち常に一定の額をベットする事です。

ルーレットに$5を賭け続ける、当たっても外れても。バカラに$30を賭けて当たり外れを楽しむ‥ブラックジャックに$10を賭け続けて楽しむ‥どんなゲームでも取り入れられます。

負けたときの額は最小限に抑えられますが勝利の利益もそう多くはないでしょう。

もしバカラを10回楽しむのであれば5回勝ち、5回負け、手元には利益も損失もなく終わるかもしれませんね。(厳密にはカジノ側の控除率に収束するので試行回数を増やせば徐々にマイナスになっていきますが)

ただ、これが「面白いか?」と指摘する人もあります。海外カジノに行って手持ちの資金$100をカジノの雰囲気を味わいながら楽しむ‥というのでしたらとてもお勧めの賭け方です。全額負けてもマイナス$100ですし。

攻略法を気にされる方やギャンブラーなら自分なりの賭け方、利益を出せるゲームへの取り組みをすることのほうが面白いと思いますね。

少し発展して一連の連勝の流れ(ツキ)を掴むことができれば賭け額をアップさせる人もいるでしょう。それを狙っての最小単位ベットを継続することは戦略の1つです。

やってはいけない事は高額な資金を注ぎ込まないということぐらいでしょうか。

メリットとデメリット

このシステムのメリットは簡単であるという点ですね。

また収支管理が楽な事です。資金管理はギャンブルにおいて超重要項目なので大きな資金を失うのを避けることができます。この賭け方を取り入れたときのお金の動きは長い時間をかけて少しずつ減っていきます。結局ゲームの確率に従って負けるってことなんですが‥それさえ理解していれば初めてカジノにトライした人が安全に遊ぶ方法だと言え、それがメリットです。

フラットベッティングシステムは私自身もよくやる賭け方ですし、日本の漫画(カイジとか阿佐田哲也とか)でも紹介こそされませんが、運気が悪い時は最低賭け金を続ける‥というのは常識的な考え方とされていますね。この賭け方に対しては批判的な意見を言う人が少なく評価される事が多いと思います。

ぜひ基本の「き」にしてください。

ポジティブプログレスベッティングシステム

これは特定の手法の事を指してるわけではなくて、「運が良い時に勝負に出る」とか「勝ったら額を上げる」という考え方を総じて称したものです。

このサイトでは幾つもの「●●ベッティングシステム」と呼ばれるものを紹介していますが、分類すると「勝ったら額を上げる」か「負けたら額を上げる」のどちらかの応用が多いです。

要するにポジティブ~~は「勝ったら額を上げ、負けたら額を下げる」という資金管理術を攻略法としたものです。

考え方の本質は『勝ってる機運、ツキがあるときに賭け額を増やしていき勝利を目指す。負けの流れやツキの悪さを感じた時に賭け額をゆっくり減らしていく』ことです。

重要な点として賭け額をアップさせるまでに少額の勝ちを積み重ね、また資金的にもプラスになっていないといけないですね。充分な勝利金を得てから額をアップする検討をすることです。ツキが来ない間に額をアップさせてはいけないので、負けてる日は潔くゲームを止める規律をもつことも大事かと思います。

例えば

バカラでPLAYERに賭けて$10→$10→$10と勝利を重ねてきて、この時点で$30の利益が出ているわけですが、そのタイミングで次に$20をベット。もしこの勝負で負けても$10が手元に残ります。勝てば$50の利益。このような資金管理です。

あるいは次のようになるかもしれません。私はルーレットが好きでよくやるのですが単純のために赤黒にします。黒に$10ベットするところからスタートします。$10→$10→$20→$30→$50→$50と勝ちの流れにのってアップさせました。

これだと6連勝すれば$170の利益ですが、最後の勝負で負けても$120の利益が出ます。その前の5回目で負けたとしても$20の利益で終了できます。

一度負けたら$30や$20あるいは$10にベット額を減らしていくのも良いでしょう。ツキにのって長い連勝をしたらかなりの大金を得ることになるのです。ルーレットの赤黒やバカラは勝率約50%なので最低ベットを続けてる間は資金はそう大きくプラスにもマイナスになることもありません

完全に運を味方につけてからが勝負です!

メリット・デメリット

勝利のツキに乗った場合に大きな利益を上げることができ、かつツキに見放された時に負け額を最小に留めることが出来るのが何よりもメリットといえますね。

デメリットは1つ。それは最後の賭け額が最も高額になるので、そこで負けると今までの勝ちを吐き出してしまう‥という事です。$10→$30→$70なんてやってしまうと2回目で負けても3回目で負けてもマイナスに転じますよ。

このシステムが適用されるシステム

プログレスという用語のこと

「プログレス」とか「プログレッション」とか言いますが、これは1つのゲームに連続的に金額を増やしてベットしていく事を意味しています。

ポジティブ=勝利
勝利した後に賭け金を増加させる事を意味するものですね。

その逆でネガティブ=敗北 というのもあります。これを次で紹介します。

ネガティブプログレスベッティングシステム

こちらのシステムは先程のポジティブ~~の逆です。

すなわち「負けたらベット額をアップし、勝ったらベット額をへらす」ということですね。

考え方の本質は『今までの負け分を取り戻すために賭け金を増やす』ですが、この考え方は負けが続くと賭け金も増えてくる事実があるので危険な手法だと思う人もいるかもしれないです。一連の連続的な負けで賭け金が膨らみ、全ての軍資金を吐き出す可能性がありますので。

またオンラインカジノでも賭け金の上限が決められている場合があり(ルーレットなら1回に賭けられる金額の上限は$4000など)、その額に到達してしまうと負けを取り戻すのが困難になってしまいます。

ネガティブプログレスベッティングシステムと呼ばれるもので最も人気かつ認知されているのは「マーチンゲール法」でしょう。個人的にはこの手法は好きな部類に入ります。

例えば、$10をベットして負けたら次は$20をベット、それでも負けたら$40、また負けたら$80と。倍プッシュ法とも言えますね。今までの負け額を全て取り戻せる手法です。(勝ってる間は$10ずつ増える)

充分な資金を持ち、賭け金の上限が高いゲームで行うべきです。

短期的には勝率が物凄く高いのですが、長期的にはハウスエッジの影響をモロに受け資金枯渇を引き寄せるでしょう。

残念な事実を紹介すると、昔モンテカルロカジノというカジノでルーレットの黒が26連続で出たという事件があるそうです。このとき赤にかけていたら26連敗です。どんだけツキが無いんだ‥と思いますが、必ずしもどこかでツキが回復するわけではない、連敗の後に次こそは当たる!と思わないことです。

メリット・デメリット

メリットはあります。それは負け額を取り戻せるという点につきます。各種システムによりその額の大小は異なります。連敗しても取り戻せるというのは逆の見かたをすれば連敗に強い手法とも言えます。

デメリットはやはり負け続けると金額が大きくなってしまう点です。ギャンブルの今回起こる事象は前回の結果から影響されるものではありません。(独立した事象)勝ち負けは確率ですので負けの不運が続くことがピタッと止まらないことがあるのを理解しておかないと止め時を失い多額のマイナスに陥ります。資金管理の手法でありながらマイナスは青天井になることを鑑みて、予め止め時の損失額を決めておくことが重要です。

ただしバカラやルーレットの赤黒など確率50%の勝負では、7連敗する確率は1%未満の0.7%です。長い勝負の中では7連敗することもありえますが、短期決戦では効果を発揮するかもしれませんね。

負けたら増やすを応用したシステム一覧

ハウスエッジが減ることは無いことを知る

様々な攻略法や戦略があり、それらを使って勝てると楽しいのですが、

どんな戦略を使おうとも、ハウスエッジ(カジノ側の有利度)(控除率)を減らすことはでき無いことを知るべきです。

もし当たる確率50%で配当が1:1のギャンブルがあったならカジノ側プレイヤー側どちらも公平な勝負になります

一方、カジノのバカラのプレイヤーベットが当たる確率は約49.62%で配当が1:1なので、少しカジノ側が有利なのが理解できると思います。プレイヤーベットのハウスエッジは1.36%でカジノ側が微有利です。バンカーベットは1.17%

またルーレットはどこにベットしようとも2.70%のハウスエッジ。スロットも台によりけりですが概ね5%はカジノが有利

短期で見ればハウスエッジの影響は少ないので、ベッティングシステムを使えば有利に見えるかもしれません。

しかし残念ながらベッティングシステムを使っても長くプレイすればカジノ側の有利度は変わりません

攻略法での大事なこと

様々な攻略法や戦略がありますがこの一連の賭けの流れは当然のことながら勝利を約束するものではなく、必ず自己責任で取り入れるようお願いします。

確率の話になれば、特に今回の勝利/敗北は次の勝負の結果に影響を及ぼさない独立した事象です。そこを勘違いしているギャンブラーが多いです。赤が10回続いたから次は黒が出るとは限らない、当然つぎの勝負も赤50%、黒50%の確率です。

ということで基本的な賭けシステムの考え方でした。

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