ココモ法の賭け方とデメリット

ココモ法のやり方を解説をします

ココモ法はどこで生まれたベッティングシステムなのか謎です。英語圏で検索してもココモ法について言及している人はあまり見かけません。日本人が考案したのかも?でも結構有名。

この記事ではココモ法のやり方を紹介。適用できるゲーム、確率やメリット、デメリットなど考察を解説していきます。

ココモ法の特徴

特徴は、勝負に負けたら次の賭け金を増やすやり方なので、ネガティブプログレスなベッティングシステムに分類されます。

連敗しても1回の勝利で今までの負け分を取り戻すことができます。

しかも有名なマーチンゲール法よりも連敗時賭け金の上昇がゆるやかなのでリスクは少なめと言えます。

ココモ法が適用できるゲーム

ココモ法は配当が3倍で、当たる確率が33%程度のギャンブルにおいて活用できる手法です。

カジノで言えばルーレットのダズンベットやカラムベットが該当します。

例)以下の図は一般的なヨーロピアンルーレットのベッティングエリアを表しています。

ダズンベットとカラムベットの部分を色で囲ってみました。

ダズンベット
1~12のナンバーをカバーする1stダズンエリア
13~24のナンバーをカバーする2ndダズンエリア
25~36のナンバーをカバーする3rdダズンエリア

カラムベット
画面右側にあるここから見ると横一列の12個の数字をカバーするエリア。
手前から第1カラム、第2カラム、第3カラムと呼びます。

ココモ法を使うならこのエリアのいずれかへのベットで行う事になります。

当たる確率と配当

ルーレットのポケットは全部で37個。そのうちの12個のナンバーをカバーするので当たる確率は12/37=32.43%

配当は2:1。1賭けたら賭けた1を含め3の戻し、つまり2の利益になります。

以上です。

ルーレット以外で3倍の配当になるゲームは無いかな。バカラもBJもシックボも無いし。

ココモ法のやり方、賭け方を解説

さて、やり方の解説です。

次のルールに従って負けるたびに賭け金を決定します。

  • 1回目 → 1単位のチップを賭ける
  • 2回目 → 1単位のチップを賭ける
  • 以降は最後の2回で賭けたチップの合計を賭ける
  • 勝利すれば1回目に戻る

事例)

ベット額 結果 損益 トータル
1回目 1 × -1 -1
2回目 1 × -1 -2
3回目 2 × -2 -4
4回目 3 × -3 -7
5回目 5 × -5 -12
6回目 8 × -8 -20
7回目 13 × -13 -33
8回目 21 42 +9

この表は1回目~7回目まで連敗。そのときのトータル損失が-33です。そして8回目のベット額は6回目の$8+7回目の$13の合計$21.ここで勝利したと仮定すると配当は3倍なので利益は+$42です。トータル損失‐33+42=+9、となっているわけですね。

15回目までの一連の賭け金や勝利時の利益について表にしました。

まとめ表

ベット額 負け時損失 トータル損失 勝利時利益 トータル利益
1回目 1 -1 -1 2 2
2回目 1 -1 -2 2 1
3回目 2 -2 -4 4 2
4回目 3 -3 -7 6 2
5回目 5 -5 -12 10 3
6回目 8 -8 -20 16 4
7回目 13 -13 -33 26 6
8回目 21 -21 -54 42 9
9回目 34 -34 -88 68 14
10回目 55 -55 -143 110 22
11回目 89 -89 -232 178 35
12回目 144 -144 -376 288 56
13回目 233 -233 -609 466 90
14回目 377 -377 -986 754 145
15回目 610 -610 -1596 1220 234

連敗の確率を考えてみよう

ダズンベットやカラムベットが当たる確率は先ほど紹介した通り。

→32.43%

逆に言えばハズレの確率は

→67.56%

平均すると3回のうち2回はハズレてしまいます。だから結構連敗もしやすいと言えるでしょう。

連敗する確率を表にしました。

連敗数 確率
1 67.57%
2 45.65%
3 30.85%
4 20.84%
5 14.08%
6 9.52%
7 6.43%
8 4.34%
9 2.94%
10 1.98%
11 1.34%
12 0.91%
13 0.61%
14 0.41%
15 0.28%

逆に言えば10回目までに勝てる確率が98.02%、15回目までに勝てる確率が99.72%もあると考えればこの戦略を試したくなっちゃいますね。

でも私の今までの経験から行くと、繰り返しプレイする中で13連敗なんて普通に起こるので、ここぞと言う時に使うぐらいの戦略かと。

ココモ法を検証、具体的な流れとともに

ここではココモ法を使った一連の賭けの流れを解説します。ビデオゲームのルーレットを使ってやってみました。

今回最初の賭け金の1単位=$5としました。

従って負ける都度、賭ける金額は以下のように増えていきます。

$5→$5→$10→$15→$25→$40→$65→$105→$170‥

・ファーストプレイ
$5をベットしてアタリは$10の利益。

・セカンドプレイ
$5ベット→ハズレ

・3回目のプレイ
$5を賭けるも、ハズレ

・4回目のプレイ
ハズレが2回続いたので、過去2回のベット額(この場合は$5、$5)を足して$10をベット。
→ハズレ

・5回目のプレイ
$15をベット→ハズレ

・6回目のプレイ
$25をベット→ハズレ

・7回目のプレイ
$40をベット→ハズレ

お?結構連敗してるぞ。。

・8回目のプレイ
$65ベット→ハズレ

・9回目のプレイ
$105ベット→ハズレ

・10回目のプレイ
$170ベット→ハズレ

・11回目のプレイ
$275ベット→アタリ。$275×2=$550の利益。ここまでトータルで-$430負けてるので差引すれば、現時点で+$120となりました。

早速連敗の恐ろしさを目の当たりにしました。

最後アタリが出たので、次のベット額は最初の$1に戻して引き続きプレイしていく形です。

これで賭け金の設定方法が理解いただけたかと思います。

ご注意:カジノにはベット額の上限がある

今回のルーレットですと、ダズンベットやカラムベットの賭けられる上限金額は$1200です。それを超えてのベットは出来ません。ベット額が$1200を超えるほど連敗してしまったら、もう負け確。潔く席を立ちましょう。

ココモ法のメリットとデメリットに注目

実際にやってみて、ココモ法のメリットとデメリットをお伝えしたいと思います。

メリット

  • 連敗してても最後に勝てばプラスになる
  • マーチンゲール法ほど賭け金が急上昇しないのでリスクが少ない
  • マーチンゲール法よりも勝ったときのプラスが大きい

デメリット

  • 次の賭け金を計算するのが面倒くさい、ゲームに集中してると忘れる事がある
  • 配当が3倍な一方で、当たる確率が1/3なので連敗の可能性も高い
  • ベット額上限に達すると負けが確定してしまう
  • ルーレット以外に3倍配当のゲームが見つからないので汎用性が無い

このように思いました。

マーチンとよく比較されるので、その違いを表現してみます。

ココモ法 マーチン
回目 ベット額 トータル損失 トータル利益 連敗確率 ベット額 トータル損失 トータル利益 連敗確率
1 1 1 1 67.57% 1 -1 1 48.65%
2 1 2 3 45.65% 2 -3 1 23.67%
3 2 4 5 30.85% 4 -7 1 11.51%
4 3 7 9 20.84% 8 -15 1 5.60%
5 5 12 15 14.08% 16 -31 1 2.72%
6 8 20 25 9.52% 32 -63 1 1.33%
7 13 33 41 6.43% 64 -127 1 0.64%
8 21 54 67 4.34% 128 -255 1 0.31%
9 34 88 109 2.94% 256 -511 1 0.15%
10 55 143 177 1.98% 512 -1023 1 0.07%
11 89 232 287 1.34% 1024 -2047 1 0.04%
12 144 376 465 0.91% 2048 -4095 1 0.02%
13 233 609 753 0.61% 4096 -8191 1 0.01%
14 377 986 1219 0.41% 8192 -16383 1 0.00%
15 610 1596 1973 0.28% 16384 -32767 1 0.00%

こんな感じ。

特にベット額の上昇率はココモ法は緩やかなのでリスクが無いように見えますね。

利益はマーチンはどこで勝利しても1の利益にしかなりませんが、ココモ法は負ければ負けるほど利益が増えることも注目です。

逆にココモ法は連敗の確率が高いことも覚えておかなくてはいけません。10連敗とか普通にありえるので多用は禁物でお願いします。

どちらも攻撃的なベッティングシステムだと思います。

あとはプレイしながら記憶力が悪いと次の賭け金いくらだっけ‥?みたいなことがしばしばあります。これは自分のせいですが。オンラインカジノならゆっくりプレイできるので、やりやすいかと。

汎用性が低いココモ法を他のゲームに適用

適用できるゲームですが3倍配当のゲームって意外と無いんですね。

「100ビットダイス」というビデオゲームは自分で確率と配当を設定できますけど、これぐらいかな。

ルーレットのコンビネーションでも良ければ、ココモ法を適用できます。

例えば6ラインベット×2か所、これはチップを2枚使い、合計12個のナンバーをカバーする賭け方になります。当たりの配当は5:1。1賭けたら賭けた1を含め6の戻し。つまり5の利益。もう1枚賭けたチップはハズレなので合計の利益は4。2を賭けて4の利益だから結局確率や利益率はダズンベットと全く同じ。

ということでココモ法をやるならルーレットがメインになるでしょう。

ココモ法まとめ

以上、ココモ法の紹介と考察でした。

ベッティングシステムとしてはちょっとわかりにくい感もありますが、有効だと思った方はトライしてみてください。

後日シミュレーターを作成して公開します。

公開しました→ココモ法のシミュレーターはこちら

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