シックボ(Sic Bo)の遊び方とルール、控除率と確率

シックボ(Sic Bo)の遊び方とルール、控除率と確率

シックボ(Sic Bo)は大小とも呼ばれ、アジアやオーストラリアで流行っているサイコロを使ったギャンブルゲームです。

3個のサイコロを使いその出目を予想するわかりやすく誰もが遊びやすいゲームでしょう。

この記事ではシックボのルールや遊び方、確率から見た攻略を解説していきます。

シックボ(Sic Bo)の概要とルール

ビデオゲームの画面を使って解説します。

シックボは3個のサイコロ(ダイス)が使われます。

サイコロは透明なボックスに3個とも入れられディーラーがボタンを押せば自動的にボックスの底が振動し中のサイコロがシャッフルされる仕組みになっています。

プレイヤーは3個のサイコロの出目を予想し、当たれば配当が貰え、外れれば賭けたチップが没収されます。このゲームに引き分け(プッシュ)はありません。

シックボ(Sic Bo)の遊び方

シックボのベッティングエリア

標準的なシックボのベッティングエリアは以下のようになっています。

サイコロの絵が描かれている枠がたくさんありますので、それぞれの意味や配当額を理解して取り組みましょう。

確率的になかなか出にくい物は配当が高くなります。

シックボのゲーム進行の流れ

ビデオシックボなら自分のタイミングでゲームを開始できますが、ライブシックボの場合はディーラーによって進行されます。

ディーラーが一定の時間内に賭け時間を締め切るので、短時間で判断して賭けを行う必要があります。

🎲Step1.チップの配置

シックボで遊ぶにはチップの金額を選択して、ベッティングエリアにチップを配置します。

ライブの場合は時間が来れば自動的にチップが承認されます。「No more bet」と賭け声がかかればベッティングタイム終了です。

🎲Step2.ゲーム開始

ビデオゲームなら自分自身でゲーム開始ボタンを押せばOKですし、

ライブならディーラーによってサイコロシャッフルボタンが押され、サイコロが回転しはじめ止まります。

出たサイコロの目は画面上に表示され、かつ当たりのエリアがライトアップされるでしょう。

(例)

上の図では出目は[3][4][6]です。
そしてあたりは以下の9か所です。

・ビッグ
・奇数
・合計13
・[3][4]、[3][6]、[4][6]のコンビネーション
・[3]の単体、[4]の単体、[6]の単体

賭け可能な場所は豊富にありますが、すべてライトアップされてるので、このエリアが当たりだとわかります。チップを置いていたら配当表にしたがい賞金をもらえます。

たくさんある当たりのエリアについては次章で詳しく紹介します。

シックボのベッティングエリアの意味と配当

ここからはベッティングエリアについて解説していきます。エリアはブルーで色を塗りました。

BigとSmall(大小)

ここはサイコロ3つの合計の数字を予想します。

Smallは 4 to 10と書かれているようにサイコロの3つの目の合計が4~10であれば当たりです。
Bigは 11 to 17なので合計が11~17であれば当たりとなります。

配当は 1:1 つまり$10賭けて当たれば$10の利益となります。

Lose if any triple appearsと書かれているのは、3個のサイコロの目がゾロ目のときはBig Smallによらず外れとなります。

つまり[1][1][1]の合計3はSmallではないし、[6][6][6]の合計18はBigでは勝利になりません。[3][3][3]も駄目。

偶数、奇数

サイコロ3つの合計値が偶数か奇数かを予想したときにベットするエリア。

例えば[2][3][5]なら合計10なので偶数です。

このベットエリアもトリプルはハズレになります。

トリプルを除く[1][1][2]の合計4の偶数~[5][6][6]の合計17の奇数までが当たりの対象になる訳ですね。

Triple(トリプル:3個ゾロ目を当てる)

このエリアは[1][1][1]~[6][6][6]のゾロ目を予想したときにベットするエリアです。

配当は150:1となっているのでかなり高額です。

Any Triple(エニートリプル:いずれかのゾロ目を当てる)

このエリアはゾロ目であれば1~6までどれでも当たりになるエリアです。

確率が高い分、配当は24:1と低くなっています。

Pair(ペア:3個中の2個がゾロ目)

このエリアはふられるサイコロ3個のうちの2個がゾロ目であることに賭けるエリアです。

たとえばサイコロの目が[1][1][3]だったら、[1][1]にチップを置いてたら当たりとなります。

サイコロの目が[4][4][6]だったら、[4][4]に賭けてたら当たりです。

配当は8:1です。

3個の合計を当てる

このエリアはサイコロ3個の合計値にベットするエリアです。

[4]~[17]までチップを置くことができます。

サイコロは3個ふるので最低は[1][1][1]の合計3、最大は[6][6][6]の合計18です。3や18を予想したらゾロ目の[1][1][1]や[6][6][6]にチップを置けばよいので、このエリアには3と18は用意されていません。

配当は次のようになっています。

[4]・・・50:1
[5]・・・18:1
[6]・・・14:1
[7]・・・12:1
[8]・・・8:1
[9]・・・6:1
[10]・・・6:1
[11]・・・6:1
[12]・・・6:1
[13]・・・8:1
[14]・・・12:1
[15]・・・14:1
[16]・・・18:1
[17]・・・50:1

Specific double combination(3個中の2個の組み合わせ)

このエリアはサイコロ3個のうち2個の出目を予想するエリアです。

組み合わせは15パターンです。

もしサイコロが[3][4][1]と出れば、次の3か所があたりとなるわけですね。
[3][4]
[3][1]
[4][1]

配当は5:1です。

Any one number(シングル:3個中の1個を予想する)

このエリアは3個のサイコロのうち1個を予想するエリアです。

例えばサイコロが[1][2][5]と出たなら、[1][2][5]のどれもが当たりとなります。

またサイコロが2個、3個同じ数字が出る場合もありますよね。[2][2][5]や、[4][4][4]などです。

2個でたら、配当は2:1となり
3個でたら、配当は3:1となります。

2個アタリは「ダブル」、3個アタリは「トリプル」とも呼びます。

ここでの「トリプル」が出ると配当が高い最初の「トリプル」に賭けとけばよかった、みたいな感じになる。

標準的シックボの配当

アジアで流行っているシックボには一応標準的な配当額が決まっています。

とはいえ標準的な物はハウスアドバンテージが高く、プレイヤーにかなり不利な勝負になっています。

配当を整理します。

ベット 配当 戻し
大(トリプル除く) 1:1 2
小(トリプル除く) 1:1 2
偶数(トリプル除く) 1:1 2
奇数(トリプル除く) 1:1 2
トリプル 150:1 151
エニートリプル 24:1 25
ペア 8:1 9
合計 4 50:1 51
合計 17 50:1 51
合計 5 18:1 19
合計 16 18:1 19
合計 6 14:1 15
合計 15 14:1 15
合計 7 12:1 13
合計 14 12:1 13
合計 8 8:1 9
合計 13 8:1 9
合計 9 6:1 7
合計 12 6:1 7
合計 10 6:1 7
合計 11 6:1 7
Specific double combination 5:1 6
Any one numberシングル 1:1 2
Any one numberダブル 2:1 3
Any one numberトリプル 3:1 4

このようになります。

「配当」はカジノでよくある表現をしています。

1:1ならベット額に対して同等の利益配当。
150:1ならベット額の150倍の利益配当。

「戻し」はベット額も戻ってくるのでその額を記載。例えば$1を賭けてトリプルが当たれば$151が戻る。利益は$150になります。

シックボの出目全パターンと確率・還元率

シックボはサイコロ3個を使った確率が明らかになっているので、その視点から見ていきましょう。

すべてのサイコロはイカサマ無し偏りなしとして考えます。

サイコロ3個の出目のパターンは6x6x6=216通りあります。

全部のパターンを示すとこんな感じ。

シックボの確率を求めてみる

bigは緑色、smallは青、3個ゾロ目は赤で色塗りしてみた

bigの確率は数を数えればわかる。105個あるから、105/216がbigの出る確率。

smallも同様なので105/216となる。

Triple(3個ゾロ目)が出る確率は1/216

Any triple(3個ゾロ目のどれか)が出る確率は6/216

偶数は緑色、奇数は青、3個ゾロ目は赤で色塗りしてみた

右側には3つのサイコロの合計値を記している。

トリプルを除く偶数の個数は105個。確率は105/206となる。
奇数の個数も105、確率は105/206となる。

Pair(3個のうち2個がゾロ目)

例えば[1][1][X]は以下の16通りある。なので16/216が確率。

同様に
[2][2]・・・16/216
[3][3]・・・16/216
[4][4]・・・16/216
[5][5]・・・16/216
[6][6]・・・16/216

となる。

3個の合計を色塗りしてみた。

サイコロの3つの出目の合計値を右側に記しています。

合計4になるのはオレンジ色、同様に17になるのも数が同じなのでオレンジ色で塗っています。

合計4になるのは[1][1][2]、[1][2][1]、[2][1][1]の3通りしかないので、3/216

同様に合計17になるのは[5][6][6]、[6][5][6]、[6][6][5]の3通りなので、3/216

同じようにやっていきます。以下が出現確率です。

合計6・・・10/216
合計15・・・10/216

合計7・・・15/216
合計14・・・15/216

合計8・・・21/216
合計13・・・21/216

合計9・・・25/216
合計12・・・25/216

合計10・・・27/216
合計11・・・27/216

Specific double combination(3個中の2個の組み合わせ)

例えば[1][2]、[3][4]、[5][6]となるのを色を塗ってみた。[1][2]を含むものは黄緑色、といったふうに塗っている。

それぞれ30通りあることがわかる。なので
[1][2]・・・30/216

同様に
[1][3]・・・30/216
[1][4]・・・30/216
[1][5]・・・30/216
[1][6]・・・30/216
[2][3]・・・30/216
[2][4]・・・30/216
[2][5]・・・30/216
[2][6]・・・30/216
[3][4]・・・30/216
[3][5]・・・30/216
[3][6]・・・30/216
[4][5]・・・30/216
[5][6]・・・30/216

Any one number(3個中の1個を予想する)

[1]を含むものをすべて緑色で塗ってみた。91個あるので91/216の確率ということがわかる。

すべての数字で同じことがいえるので確率は以下のようになる。

[1]・・・91/216
[2]・・・91/216
[3]・・・91/216
[4]・・・91/216
[5]・・・91/216
[6]・・・91/216

シックボの確率と控除率と還元率を整理

すべての確率と控除率を計算してみました。以下の表のようになります。

確率 配当 真オッズ 控除率 還元率
Big 105/216 1 1.06 2.78% 97.22%
Small 105/216 1 1.06 2.78% 97.22%
triple 1/216 150 215 30.1% 69.91%
any triple 6/216 24 35 30.56% 69.44%
pair 16/216 8 12.50 33.33% 66.67%
合計 4 3/216 50 71 29.17% 70.83%
合計 17 3/216 50 71 29.17% 70.83%
合計 5 6/216 18 35 47.22% 52.78%
合計 16 6/216 18 35 47.22% 52.78%
合計 6 10/216 14 20.60 30.56% 69.44%
合計 15 10/216 14 20.60 30.56% 69.44%
合計 7 15/216 12 13.40 9.72% 90.28%
合計 14 15/216 12 13.40 9.72% 90.28%
合計 8 21/216 8 9.29 12.50% 87.50%
合計 13 21/216 8 9.29 12.50% 87.50%
合計 9 25/216 6 7.64 18.98% 81.02%
合計 12 25/216 6 7.64 18.98% 81.02%
合計 10 27/216 6 7 12.50% 87.50%
合計 11 27/216 6 7 12.50% 87.50%
specific double 30/216 5 6.20 16.67% 83.33%
any one number 91/216 1、2、3 1.3736 7.87% 92.13%

<列の説明>

「真のオッズ」はトゥルーオッズと呼ばれますが、本来いくらの配当であればカジノ側とトントンの勝負ができるかの指標となるものです。

控除率はカジノ側の有利性を表しています。還元率は期待値と考えてOKです。これを見るとかなりプレイヤーに部が悪いゲームだなと思います。

最も控除率(カジノ側の利益)が低い賭け方は、Big / Smallや、偶数/奇数で、控除率は2.78%です。

標準的なシックボはBig / Smallに賭けをしないと大きな負けに向かうギャンブルだと理解できます。

その次に控除率が低くマシなのは「合計7」「合計14」の9.72%です。

もっとも配当が高いTripleへの賭けですが配当は150倍と高くみえますが、実際には215倍の配当をもらわないと割にあわない確率であることがわかります。Tripleは控除率30.56%なのでやはり賭けないほうが良いと思います。

プレイヤーへの還元率は公式発表では最適な戦略を適用した場合で97.22%となっています。

これは暗に Big / Small への賭けのことを示唆しているといえますね。

シックボ攻略法

これらをふまえての攻略法ですが、今のところ無いですね。
Big / smallに対しては概ね確率半々で出るので、マーチンゲールやダランベールなどの攻略法は適用できると思います。他のベットエリアはあまり還元率が良くない前提で戦略を練る必要がありそうです。

・・・色々試してみていい攻略があれば紹介します。