ベラジョンカジノにライブの「ファンタン」が入荷していました。
遊べるライブ会場はEvolution Gamingです。
ファンタン(中国語で番攤)はかつて中国南部で人気だったギャンブルですが、今回のライブはマルタの会場から配信されており、世界中のプレイヤーが遊べるようになっています。
この記事ではファンタンのルール説明、遊び方、攻略について解説していきます。
ファンタン(Evolution gaming)のルールと概要
ファンタンは出目を予想するギャンブルの一種です。
賭ける項目がたくさんあり複雑なので1つ1つ理解してから賭けをスタートしましょう。
ディーラーが1人でゲームを進行してくれます。
まず、たくさんある白いビーズに、ダイスカップのような金色のカップをかぶせます。
金色のカップに入らなかったビーズは取り除かれますが、プレイヤーはこのカップの中に何個のビーズが入っているかを予想する形となります。
一見するとカップの大きさが一定なので、毎回カップの中に入るビーズの数は決まってそうですが、実際やってみるとランダムです。
カップは開示されビーズが明らかになります。
ここからディーラーがスティックを使って、ビーズを4つ1つまとめにしてカウントしていきます。
それで最後に残ったビーズの数(1~4個)を予想するのがギャンブルとなります。
アタリの出目が読み上げられ、予想通りの出目が出れば配当表に従って賞金を獲得します。
ファンタンの遊び方、画面構成を説明
標準的な画面はこのようになっています。
真ん中にディーラーが居て捌いてくれます。
ゲームで使われるビーズとステッキ、カップも見えるでしょう。
画面真ん中にベッティングエリアとチップ選択部分。
画面右下には、統計が出ています。
・直近の出目
・出目の割合
・奇数(1か3)、偶数(2か4)の割合
●アドバンスモード
このボタンを押すと、ベッティングエリアが標準⇔アドバンスと切り替わります。アドバンスにはサイドベットのボタンが増えるので、アドバンスモードでプレイしておけば良いでしょう。
●統計ボタン
このボタンを押すとより詳細な統計が出ます。
バカラのビッグロードみたいな表現ですね。
直近出目の履歴と何回続けてそれが起こったかが一目でわかるような構成になってます。最近のデータを参考にして次の予想をしたいギャンブラーにはうってつけの機能です。
ファンタンのベッティングエリアと配当表
ファンタンのベッティングエリア(チップを配置するボタン)について整理します。
ちょっと画面が小さくて見にくいので基本とアドバンストと2つ明示しておきます。
メインベット(番 ファン)
残りのビーズの数1、2、3、4を予想するのがメインベットです。チップを1か所に置いてもいいし複数か所に置けば当たる確率も増えるでしょう。
配当はどのナンバーも
2.85:1
です。当たれば2.85倍の配当です。$10ベットしてたら$28.5と賭けた$10を戻してくれます。
出目は1~4までの4通りしかないので、いずれのナンバーも当たる確率は1/4(25%)ですね。
還元率を計算してみましょう。確率×戻し配当で計算されますから、0.25×3.85=0.9625つまり96.25%となります。
ベラジョンカジノ側のハウスエッジは3.75%という訳です。
大/小/偶数/奇数
大は残りのビーズの数が3か4
小は1か2
偶数は残りのビーズの数が2か4
奇数は1か3
これを予想したときにチップを置けばよいですね。
配当は0.95:1
当たれば0.95倍の配当です。$10ベットして当たれば$9.5の利益、賭けた$10も戻るので手元には$19.5が戻されます。
確率はいずれも1/2ですから、還元率は0.5×1.95=0.975(97.5%)です。ハウスエッジは2.5%。
ニム(念)
ニムと呼ばれるエリアは12個あります。
ニムは2つの数字で囲まれていて次のように表記されているでしょう。ニムはある意味2つのナンバーをカバーする賭け方と捉えられます。
1ニム2
1ニム3
1ニム4
2ニム1
2ニム3
2ニム4
3ニム1
3ニム2
3ニム4
4ニム1
4ニム2
4ニム3
前半のナンバーが出たら勝利で、後半のナンバーが出たらプッシュになります。
例えば「3ニム2」にベットして残りのビーズが3であれば勝利。
残りのビーズが2であれば引き分けのプッシュ。(賭け金は返される)
残りのビーズが1や4の場合は負けになり賭け金は没収されます。
勝利したときの配当はいずれのニムも「1.90:1」です。
例えば$10ベットして当たれば、$19の利益で、賭けた$10も戻され、手元には$29が残ります。
当たりの確率は1/4で、リターンが2.9
引き分けの確率は1/4で、リターンが1
ハズレの確率は2/4
還元率を計算すると、1/4×2.9+1/4×1=0.725+0.25=0.975(97.5%)です。ハウスエッジは2.5%ですね。
クォック(角)
クォックは四隅にあるベッティングボタンです。
クォック1-2
クォック2-3
クォック3-4
クォック4-1
の4種類あります。
これは2つのナンバーいずれでも勝利となり、他の2ナンバーはハズレです。
例えば「クォック3-4」にベットしたら、残りのビーズが3か4個であれば勝利です。
配当はいずれも0.95:1です。(0.95倍の配当。)
例えば$10をベットして当たれば、$9.5の配当。賭け金の$10も戻されるので$19.5のリターンとなります。
還元率の計算ですが、当たる確率は2/4ですので1.95を掛けて=0.975(97.5%)です。ハウスエッジは2.5%。
エスエスエイチ(射三紅 シェサンホン)
これは3つのナンバーをカバーする賭け方です。
SSH 3-2-1
SSH 4-3-2
SSH 2-1-4
SSH 1-4-3
の4つのベットボタンがあります。
3つのナンバーいずれでも勝利になります。
配当は0.316667:1です。非常にわかりにくいけど。
確率3/4で当たり0.316667倍の配当になる賭け方です。
例えば$10を賭けて当たれば$13.16667が戻されるイメージです。ベラジョンカジノでは小数点2桁以降は切り捨てになるようです。
SSHは確率が高い分配当は安めですね。
還元率は3/4×1.316667=0.98750025(≒98.75%)です。ハウスエッジは1.25%
ファンタンの確率と還元率のまとめ
前章で計算した還元率やハウスエッジについてまとめました。
賭け方 | 配当 | 確率 | 還元率 | ハウスエッジ |
---|---|---|---|---|
1/2/3/4 | 2.85 | 25% | 96.25% | 3.75% |
大/小 | 0.95 | 50% | 97.5% | 2.5% |
偶数/奇数 | 0.95 | 50% | 97.5% | 2.5% |
ニム | 1.9 | 25% | 97.5% | 2.5% |
クォック | 0.95 | 50% | 97.% | 2.5% |
SSH | 0.316667 | 75% | 98.75% | 1.25% |
論理的にはSSHに賭けるのがも最も期待値が高くなります。
ファンタン攻略その1 この賭け方はNG?
ルーレットの様に複数のエリアにベットをすれば当選確率もアップしていい戦略になるのではと考えましたが、
ファンにはただ1つ賭けるのが定石だと考えます。
その理由をいくつかの事例でみていきます。
ファンベットと大/小/偶数/奇数ベットの比較
ファンに2か所賭けるのと、大/小/偶数/奇数ベットを見てみよう
・ファン12は小ベットと一緒
・ファン34は大ベットと一緒
・ファン13は奇数ベットと一緒
・ファン24は偶数ベットと一緒
このようになります。一方で配当は次のような違いがあります。
ベット | どっちかアタリ戻し | 損益 | |
---|---|---|---|
ファン12 | 2 | 3.85 | 1.85 |
小 | 2 | 3.9 | 1.9 |
このようになるため、ファン2か所にベットするのは意味がありませんね。
それなら小ベットをしたほうが利益が出てしまうからですね。
ファンとクォックを比較してみよう
・ファン12とクォック1-2
・ファン23とクォック2-3
・ファン34とクォック3-4
・ファン41とクォック4-1
の4パターン考えられます。
事例で配当を見てみましょう。
ベット | どっちかアタリ戻し | 損益 | |
---|---|---|---|
ファン12 | 2 | 3.85 | 1.85 |
クォック12 | 2 | 3.9 | 1.9 |
ファンとSSHベットを比較
同様にファンに3か所賭けるのと、SSHベットは同じ意味になります。
ファン321とSSH 3-2-1
ファン432とSSH 4-3-2
ファン214とSSH 2-1-4
ファン143とSSH 1-4-3
事例で配当を見てみましょう。
ベット | どれかアタリ戻し | 損益 | |
---|---|---|---|
ファン321 | 3 | 3.85 | 0.85 |
SSH321 | 3 | 3.950001 | 0.950001 |
このようになるので配当が安いファン3か所に賭けるよりはSSHに賭けた方がよくなります。
やはりファンに賭けるなら単一の1か所へベットするのが理にかなっています。
クォック2か所に賭ける
クォック1-2と、クォック2-3に同時に1ずつベットした時の結果は以下の4パターンです。
ベット | 額 | 出目と戻し額 | |||
---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | ||
クォック1-2 | 1.00 | 1.95 | 1.95 | ||
クォック2-3 | 1.00 | 1.95 | 1.95 | ||
合計 | 2.00 | 1.95 | 3.90 | 1.95 | 0.00 |
損益 | -0.05 | 1.90 | -0.05 | -2.00 |
2が出た時だけ利益が出て、それ以外は損になってしまいます。RTPはどこにどのように賭けても97.50%ですがあまり意味がある賭け方とは思いません。
クォック1-2に1をベットしてクォック2-3に2倍の2をベットすれば、2-3が出ればどちらが出ても利益になり、1-4が出た時に損をするような賭け方もありますが、さしてやってることは変わりません。
ということでルーレットに似たゲームのファンタンですが、ルーレットの様に複数のベットを同時に賭けるのは効果的ではないと結論づけました。
ファンタン攻略その2 ベッティングシステム
前章で調べたようにファンタンで複数エリアに同時ベットするのはあまり理にかなっていないかもしれません。
そこでギャンブルで伝統的に使われているベッティングシステムの応用をファンタンに当てはめると以下のような戦略が使えます。
イーブンベットならマーチンゲール法
大/小/偶数/奇数とクォックのイーブンベット(賭けて当たると約2倍の支払になるギャンブル)においてはマーチンゲール法を適用できます。
つまり賭けて負けたら次回は倍の金額を賭けて損失を取り戻す戦略です。
(勝率高)(リスク大)
連続的な賭けは次のように進んでいきます。
No | ベット | 累積損失 | 今回利益 | 累積利益 |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | -1 | 0.95 | 0.95 |
2 | 2 | -3 | 1.9 | 0.9 |
3 | 4 | -7 | 3.8 | 0.8 |
4 | 8 | -15 | 7.6 | 0.6 |
5 | 16 | -31 | 15.2 | 0.2 |
6 | 32 | -63 | 30.4 | -0.6 |
7 | 64 | -127 | 60.8 | -2.2 |
8 | 128 | -255 | 121.6 | -5.4 |
9 | 256 | -511 | 243.2 | -11.8 |
10 | 512 | -1023 | 486.4 | -24.6 |
負けてる間はベット額を2倍・2倍に増やしていくので、仮に9連敗すると10回目は$512もベットする必要があります。
そしてどのタイミングで1回でも勝利すれば累計損失を取り戻せます。
カジノの控除が5%あるファンタンでは5連敗後の6回目勝利以降は累積利益がマイナスになってしまいますが、それでも累積損失の多くを取り戻せます。
当たる(外れる)確率は1/2なので、10連敗する確率は0.0009766。裏を返せば10連敗しない確率は99.90234%も。
運を味方につけて豊富な資金力がある人、リスクを許容できる人なら「大/小/偶数/奇数/クォック」で使えるベッティングシステムです。
まぁ個人的にはダランベール法の方がオススメですが。
ファンベットなら3連5倍のネガティブプログレス法(自称)
ファンタンのメインベットであるファン(1/2/3/4)ベットで負けたら取り返すシステムを組むなら以下のようになります。
ファンベットは確率1/4で当選し、配当が約3倍(戻し約4倍)になる賭け方なので。
No | ベット | 累積損失 | 今回利益 | 累積利益 |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | -1 | 2.85 | 2.85 |
2 | 1 | -2 | 2.85 | 1.85 |
3 | 1 | -3 | 2.85 | 0.85 |
4 | 5 | -8 | 14.25 | 11.25 |
5 | 5 | -13 | 14.25 | 6.25 |
6 | 5 | -18 | 14.25 | 1.25 |
7 | 25 | -43 | 71.25 | 53.25 |
8 | 25 | -68 | 71.25 | 28.25 |
9 | 25 | -93 | 71.25 | 3.25 |
10 | 125 | -218 | 356.25 | 263.25 |
11 | 125 | -343 | 356.25 | 138.25 |
12 | 125 | -468 | 356.25 | 13.25 |
13 | 625 | -1093 | 1781.25 | 1313.25 |
14 | 625 | -1718 | 1781.25 | 688.25 |
15 | 625 | -2343 | 1781.25 | 63.25 |
3連続で負けるまではベット額は維持。3連敗したらベット額を5倍に増やしていく戦略です。
10連敗する確率は0.0563135で、10連敗しない確率は0.9436865です。
前章よりは少ない資金で取り組めますが、そのぶん連敗する確率は高めですね。
SSHなら5倍マーチンゲール法
SSHは4ナンバー中の3ナンバーいずれでも当選になるので当たる確率が高いですね。
その分利益が安いので次の様にシステムを組みます。
No | ベット | 累積損失 | 今回利益 | 累積利益 |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | -1 | 0.317 | 0.317 |
2 | 5 | -6 | 1.58 | 0.58 |
3 | 25 | -31 | 7.92 | 1.92 |
4 | 125 | -156 | 39.6 | 8.6 |
5 | 625 | -781 | 198 | 42 |
ハズレたら次のベット額は5倍にします。もし5連敗すると6回目のベット額は$3125と大変高額になるのでリスクは高いです。
しかし5連敗する確率は0.0039063と低く、5連敗しない確率は0.9960938もあるので、やはり資金力と豪運の実力があるギャンブラーにのみお勧めとなります。
滅多に起こりませんが、長く何回も続けるといずれ5連敗するので利確&止め時が重要です。
以上です。
やっとベラジョンカジノに遊べるファンタンが入荷したので是非チャレンジしてみてください!