ベラジョンカジノのCasino Parisのなかにテキサスホールデムポーカー風のゲームが遊べるテーブルが1台あります。(Evolution gaming提供)

今日はこのゲームのルール、遊び方、進行方法、ちょっとした確率の話をまとめたいと思います。

ライブ・アルティメット・テキサスホールデムの概要

通常テキサスホールデムといえば複数のプレイヤーが同卓に参加し、ハッタリを使いながら賭け金を吊り上げていったり、フォールドといってオリを選択したり駆け引きをしていかに相手から金を奪うかというゲームです。

ベラジョンのテキサスホールデムポーカーはULTIMATE TEXAS HOLDEM(アルティメットテキサスホールデム)という名称になっていて、ルールはゲーム用に改変されたものとなっています。

なのでアルティメット・テキサスホールデム用にルールややり方を把握していきましょう。

ライブ・アルティメット・テキサスホールデムのルール

このゲームはライブ用に工夫されています。

まず複数のプレイヤーが同時に参加できるようになっていますが、プレイヤー同士は戦いません。正面にいるディーラーと戦う形になります。

プレイヤー側に与えられるカードは同時に参加している他のプレイヤーと共通するカードです。(といっても他のプレイヤーを画面上で見ることはできませんが)

なのでディーラーと1対1で勝負するゲームをイメージすればOKです。

ディーラーが作るポーカーの役よりも強い役をつくることができれば勝利となります。

プレイヤーもディーラーも2枚のカードが配られ、場には最大5枚のカードが開示され(コミュニティカード)、あわせて7枚のカードから5枚を使ってポーカーの役を作ります。

フロップ→ターン→リバーにあわせて賭け金をレイズする仕組みも上手にアレンジされて取り入れられています。

ライブ・アルティメット・テキサスホールデムの画面レイアウト

まずは画面レイアウトを確認しましょう。

正面にはディーラーがいます。その左手にカードシューが置かれ1組52枚(ジョーカー無し)のカードがセットされてここから配られます。

手前側にはプレイヤーがチップを配置するためのTrips/Ante/Blind/Playの表示があります。これは後で解説します。

画面左上のテキストボックスから英語を入力してチャットをすることが可能です。

画面右上には各種設定ボタンが見えます。サウンドON/OFFや画質設定が行えるほか、日本語のヘルプも用意されています。(全ゲーム共通)

忘れちゃいけないのが画面右下にあるロビーへ戻るボタンです。他のゲームに戻るときはここから。

ライブ・アルティメット・テキサスホールデムの進行方法とやり方

さて、ここからが重要です。

アルティメット・テキサスホールデムのテーブルに着いたら、ゲーム終了とゲーム開始の間にチップを賭ける行為をする必要があります。(前のゲームが終わってなければ終わるのを眺めてましょう)

ステップ1.チップを選択してAnteをクリック

このゲームでは最低$0.5からチップを使う事が出来ます。チップを選択して画面手前にある「Ante」のサークルにチップを置きます。

すると同時に自動的に「Blind」のサークルにも同額のチップが配置されます。ここからゲームスタートです。

この後「Trips」というサイドベットにもチップを賭けることができます。(Tripsのルールは後で解説します。)けどまぁTripsは還元率が良くないので賭けなくてもいいでしょう。

ベッティングタイムはおよそ10秒ほどありますが、終了すれば賭け時間が終わりです。賭けを止めることもチップ額を変更することも出来ないので気を付けてください。

ステップ2.カードが2枚ずつ配られる

ディーラーの進行でカード配りが行われます。

プレイヤーには2枚のカードが表むきで、ディーラーには2枚のカードが裏向きで配られます。

ステップ3.「勝負」するか「見」かを選択

最初に2枚配られた時点で良いカードが手に入ってる場合もあるし、点数の低い悪いカードが入ってる場合もありますね。この時点で「勝負」を決定することができます

【勝負する場合】

ANTEの「4倍」あるいは「3倍」のチップをPlayに置いてゲームを続行します。画面上に「4X」「3X」のボタンがあるのでどちらかをクリックします。自信があるときは勿論4倍!

【保留】

この時点ではまだ勝負するか判断できないなと思えば「チェック」をクリックすれば、保留にしてゲームを続行できます。

テキサスホールデムポーカーでいう「プリフロップ」と呼ばれる進行です。

ステップ4.コミュニティーカードが3枚配られる

ディーラーがカードシューから新たに3枚のカードを表むきで場に提供します。

自分の2枚のカード+コミュニティカード3枚をあわせれば5枚になりますので、ポーカーの役を作ることができます。

テキサスホールデムポーカーでいう「フロップ」と呼ばれる進行ですね。

プリフロップの時点でチェック(保留)を選択していれば、このタイミングでも「勝負」か「見」の判断が必要です。

既に5枚のカードを使える状態なので勝負する場合は2倍のチップを賭ける「2X」をクリックします。

ここでも保留にする場合は「チェック」をクリックしてください。

勝負といってもこの最初の5枚のカードの手で勝負するわけじゃありません。このあと追加で2枚配られますので。

プリフロップの時点で「勝負」を選択してた場合は、もう判断を終えているので以後のゲームを眺めてればOKです。

ステップ5.コミュニティカードに2枚追加される

テキサスホールデムポーカーでいう「ターン」と「リバー」の進行です。

場に2枚のカードが表むきで提供され、コミュニティカードは全部で5枚になりました。

いよいよ最終判断です。自分の2枚+場の5枚の合計7枚から5枚を使って最も強い役は画面左側に表示されるので、すぐに自分の手役がわかります。

この手で勝負するなら「1X」をクリックしてください。ANTEと同額がPlayに配置されます。(ということは一勝負に最低でもANTE×3の賭け金が必要)

手があまりにも悪くディーラーに勝てる気がしない場合は「フォールド」をクリックすれば勝負しない選択ができます。

フォールドをした場合はANTEとBLINDに配置されたチップは没収されてしまいます。

上図の例では最後の最後でフラッシュが完成しましたので、このタイミングですが【プレイ】を選択しました。

ステップ6.ショーダウン

ディーラーの2枚のカードが開示され、勝負となります。

システムによって自動的に強さが判定され、勝利すれば配当表に従って賞金ゲットとなります。

残念ですがフラッシュでもディーラーのフルハウスには勝てませんでした(涙)

負けた場合はANTE, BLIND, PLAYに置かれたチップはすべて没収です。

ここまででアルティメット・テキサスホールデムの進行が一通り終わります。次の勝負を続ける場合はそのままディーラーが進行してくれます。

ご注意

勝負、チェック、フォールドの選択のときに数秒の休止時間がありますが、その間に判断してボタンをクリックしないと自動的にゲームが進んでいってしまいます。

意外と時間が短いので(けっこうサクサク進む)しっかり判断してボタンを押すように心がけてください。

サイドベットのTripsとは

先ほど若干ふれた「Trips]というサイドベットについてここで紹介しておきます。

Tripsにベットするとディーラーとの勝負とは無関係で、スリーカード以上の役が出来たら配当が頂けるようになります。

場にカードが出される前にTripsにベットするので判断も何もありません。そろそろスリーカード以上の役が出来そうだと思えばTripsに賭ければよいのです。

ディーラーのクオリファイのルール

このポーカーにはディーラーの

・クオリファイ(資格あり)
・ノットクオリファイ(資格なし)

の条件があります。

プレイヤーには勝負するかオリるかを選択する権利がありますが、ディーラーには無いので、ディーラーのハンドに一定の役以上がなければノットクオリファイ(勝負の資格なし)となります。

ディーラークオリファイの条件はディーラーにワンペア以上の役があることです。

残念な事実

いくらプレイヤーの手がよくてディーラーに勝利しても、ディーラーの手を開示したときにノットクオリファイ(資格なし)だとしたら、賭けたチップの満額の配当を受け取ることができないのです。

賞金の受け取り方のルールと配当表

通常のゲーム進行においてANTE, Blind, PLAYにチップを置いて勝利/負けた場合次のように受け取ります。

ディーラー プレイヤー ANTE BLIND PLAY
ノットクオリファイ 勝利 戻し 配当★ 1:1
ノットクオリファイ 負け 戻し 没収 没収
クオリファイ 勝利 1:1 配当★ 1:1
クオリファイ 負け 没収 没収 没収
クオリファイ 引き分け 戻し 戻し 戻し
フォールド 没収 没収

BLINDベットの★に関しては次の表に従ってストレート以上の役が出来た時だけ支払われます。

ハンド 支払
ロイヤルフラッシュ 500 : 1
ストレートフラッシュ 50 : 1
フォーカード 10 : 1
フルハウス 3 : 1
フラッシュ 1.5 : 1
ストレート 1 : 1
スリーカード 戻し
ツーペア 戻し
ワンペア 戻し
ハイカード 戻し

コメント

ディーラーノットクオリファイだとANTEは戻しになりますが、BLINDとPLAYには配当が付くのが救いですね。PLAYのほうは【4X】で4倍賭けをしてる場合もあるので。

ANTE、BLIND、PLAYの満額受け取れるのはディーラークオリファイで勝ったときですね。

BLINDベットは自分の手役に応じて最大ロイヤルフラッシュの500倍の配当が貰えるのが凄いですね。

引き分けとキッカー

ディーラーの手もプレイヤーの手も同じ役だった場合の判断ですが、より高位の数字のほうが勝ちとなります。これは普通のポーカーと同じルールです。

例えば[K]のワンペアと[J]のワンペアなら[K]のワンペアのほうが高位なので勝利となります。

ディーラー[K][K][10][8][3]
プレイヤー[J][J][A][10][3]

なら上段の方が勝ちです。

もし役を形成する数字が同じだったらどうなるかですが、残りのカード(これをキッカーと呼ぶ)が高い数字の方が勝ちとなります。

ディーラー[6][6][K][9][4]
プレイヤー[6][6][K][9][8]

この場合はお互いに[6]のワンペアです。残りのカードで高位のカードは[K]ですが、これもお互い同じなので次のカード[9]これも同じなので次のカード[4]と[8]で比較して、[8]の方が高いのでプレイヤーの勝ちとなります。

すべて同じだった場合は完全に引き分けとなります。

Tripsの配当

サイドベットのTripsの配当は以下のようになります。スリーカード以上の役が出た時だけ配当金が頂けます。

ハンド 支払
ロイヤルフラッシュ 50 : 1
ストレートフラッシュ 40 : 1
フォーカード 30 : 1
フルハウス 8 : 1
フラッシュ 7 : 1
ストレート 4 : 1
スリーカード 3 : 1

こちらはディーラーとの勝負に負けたとしても支払われるものです。

7枚のカードでスリーカード以上の役が出る確率は15.270%なので6~7回に1回は出るハズ。

確率と1万回プレイした時に出る数、1万回プレイした時に手元に残る金額を表にしました。参考まで。

ハンド 確率 1万回で出る数 1万回での支払額
ロイヤルフラッシュ 0.0032% 0.3 16
ストレートフラッシュ 0.0279% 2.8 114
フォーカード 0.1681% 17 521
フルハウス 2.5961% 260 2336
フラッシュ 3.0255% 303 2420
ストレート 4.6194% 462 2310
スリーカード 4.8299% 483 1932
合計 9650

たとえば$10000持ちでスタートし、$1をTripsに1万回ベットすると最終的には$9650が手元に残る。還元率96.5%ということです。

1万回Tripsをプレイして確率通りに進んだとしても思ったより減らないと考えられる方はTripsのサイドベットに挑戦してみてはいかがでしょう。

配当金の事例

例えばこのようなケース。

プレイヤーがストレートで勝利しました。

各エリアへのベットは以下のとおり、合計$3.5。

ANTE → $1
BLIND → $1
PLAY → $1
Trips → $0.5

そうすると配当は以下のように。

ANTE → 1:1の配当なので$1
BLIND → ストレートなので1:1の配当で$1
PLAY → 1:1の配当なので$1
Trips → ストレートなので4倍。$0.5×4=$2

全部で$5の利益。ベットした$3.5も戻るので手元には$8.5が戻ります。

アルティメット・テキサスホールデムの還元率

アルティメット・テキサスホールデムは還元率が公開されています。(合計と初回の違いがよくわからないのでそのまま表記)

合計メインベット 99.47%
初回メインベット 97.82%
Tripsベット 96.50%

アルティメット・テキサスホールデムまとめ

これで一通り解説が出来たと思います。

1ゲームは90秒ぐらいで終わります。1時間で30ラウンドはプレイできるでしょう。

スロットとかビデオゲームと比べてゆったりとプレイできる良質なゲームだと感じました。

本チャンのテキサスホールデムポーカーのようでありながら変形させて再現しているのが面白いですね。他者のチャットがよく流れてるので参加者も結構多いと思います。

1プレイに最低$3必要ですが、私が試しにプレイしたところ30分ほど遊んで最初の資金からマイナス$10ぐらいで終わりました。

勝負は公平で、あとは賭け金を上げるか取り下げるかの押し引き部分がプレイヤーに求められるだけのシンプルなゲームです。個人的にももうちょっと研究して挑戦してみたいと思いました。