ビデオポーカーと言えば従来はビデオゲーム(表現が古いけど)で1人用としてプレイできる簡単なポーカーゲームとして人気を博しました。

カジノでも人気筆頭ゲームの1つですが、オンラインカジノでは存在感があまり無いように思います。現にベラジョンカジノでは数年前までは多様なビデオポーカーが提供されていたものの、最近では1種も無くなってしまい人気の無さが伺えます。

個人的にはビデオポーカーは暇な時間に無心で楽しめる良ゲーだと思っているのに無くなってしまって残念に思っていました。

まさかのビデオポーカーがライブで!どういうこと?

そのビデオポーカーが!なんと!ライブゲームで登場したのです!!

提供してるのはライブカジノで有名なEvolution Gaming社です。操作性の品質はよくディーラーの進行にも定評があります。

始めはビデオポーカーが「ライブで?」と思ったのですが(ライブにする必要が無いゲーム性だから)、実際に遊んでみるとビデオポーカーを再現しつつもよりエンジョイできるように作られていると思いました。

この記事ではライブ版ビデオポーカーの遊び方やルール解説をしていきます。

ビデオポーカーの共通の基本ルール

このビデオポーカーには5種類のルールが存在しますが、いずれにおいても共通のルールがあるのでおさらいしておきましょう。

ビデオポーカー共通ルール
①5枚のカードが配られて、ポーカーの役作りをめざす、完成した役の高さに応じて配当が貰える
②ポーカーの対戦相手はおらず、自分のハンドのみで完結する1人プレイが基本
③1回だけカード交換ができる、0~5枚のカードを交換できる
④4種絵柄のA~Kまでの52枚のカードで行われる
⑤ライブなのでディーラーが進行する現実のカードと、バーチャルのカードが使われる

この基本ルールを把握したら、次の5つのルール一覧をチェックしてください。

ビデオポーカーの5つのルール一覧

ビデオポーカーには提供するカジノによって多様なルール(と配当)が用意されてることが珍しくありません。今回のEvolution版ビデオポーカーには

  • ジャックスオアベター
  • テンオアベター
  • デュースワイルド
  • ボーナスポーカー
  • ダブルダブルボーナス

の5種類のルール(と配当)があります。

微妙に異なるルールを把握して自分好みのルールでプレイすることができるのです!

ジャックスオアベター

ビデオポーカーと呼ばれるもので最もスタンダードなルールなのがジャックスオアベターです。

ジャックスオアベターはJacks or Betterと書きますが、Jacks(つまりJのワンペア)以上の役で勝利になるルールです。

これは私が書いてるカジノゲーム攻略ナビの方で特集しているのでそちらでルールを確認すればOKです。→ビデオポーカー攻略法

ジャックスオアベターを基本として、派生のルールが4つありますので、各解説していきます。

テンオアベター

テンオアベター(Tens or Better)は10のワンペア以上の役が出来れば勝利になるルールです。10未満の9-9のワンペアでは配当が貰えません。(Aエースは最上位のカードなので勿論AAワンペアでも勝利になります)

だったらジャックスオアベターよりもテンオアベターをプレイしたほうがいいじゃないか!と思うと思いますが、配当が異なります。ジャックスオアベターはフルハウス、フラッシュが9倍6倍ですが、テンオアベターでは6倍5倍と安くなっています

現実に還元率はジャックスオアベターが最強で、それ以外のルールでは還元率がやや低くなるので。役が出来てアタリが出る確率は高まるけど、配当で見たら安いなと言う印象になるでしょう。

デュースワイルド

デュースは「2」のことです。このデュースワイルドのルールでは「2」のカードがどのスート(絵柄)でもワイルドとして扱われます

ワイルドはどんなカードの代替にもなる最も嬉しいカードです。「2」が来たら必ずHOLDして残すようにしましょう

「2」がワイルドになると次のようなブタに見えるハンドでもストレートと変換されます。

9-10-2-Q-K

上のハンドの「2」は「K」とみなせば、KKのワンペアですが、「J」とみなせば、9-10-J-Q-Kのストレートとも見えます。

2つの役が重複した場合、最上位の役のみが判定され配当が払い出されます。

デュースをワイルドとみなすので、通常のジャックスオアベターではありえない次のような役も生まれます

ワイルドロイヤルフラッシュ 10-J-K-A-♣2 ♣2をQとみなせばロイヤルフラッシュになる。ただし配当は25倍と安い。
ファイブカード 5-♠5-5-♣5-2、J-♣J-J-♠2-2 ポーカーでは最大でもフォーカードがMAXですが、2を使えばファイブカードも夢ではない。

またワイルドでの役の出来やすさはプレイヤーに大きなメリットですが、このルールだとツーペアやジャックスオアベターでは勝利になりません。スリーカード以上の役で勝利配当を得られるので、デュースワイルドでやるかどうかの判断は好みによるでしょう。

ボーナスポーカー

ボーナスポーカーは特殊な役を採用したポーカーです。

フォーカードの中でもA-A-A-Aが配当が高く、2-2-2-2や3-3-3-3や4-4-4-4も高配当です。それ以外の普通のフォーカードよりも配当が高くなっています

また最低役のジャックスオアベターは維持しています。

ダブルダブルボーナス

ダブルダブルボーナスも特殊役が存在します。

・A-A-A-Aのエースのフォーカードに加え、5枚目(キッカー)で2、3、4のいずれかが来れば400倍の配当です。これがロイヤルフラッシュに次いで高配当。

・また2/3/4のいずれかのフォーカードに加え、5枚目(キッカー)でA/2/3/4のいずれかが完成したケース。例えば2-2-2-2-Aや3-3-3-3-Aや4-4-4-4-2のような。これが160倍。

・A-A-A-Aのエースのフォーカードに加え、5枚目が5以上のカードが完成したケース。A-A-A-A-5やA-A-A-A-Kのようなハンド。これも160倍。

・また2/3/4のいずれかのフォーカードに加え、5枚目で5以上のカードが完成したケース。例えば3-3-3-3-5や、3-3-3-3-6や、4-4-4-4-7のようなハンド。これが80倍。

他の通常のフォーカードが50倍配当とやや高い。

ジャックスオアベターとの違いはツーペアの配当が1Xと安いことです。

キッカーとは

ポーカーハンドで役に無関係なカードのことをキッカーと呼びます。例えば3-3-J-J-5のツーペアだとすると「5」がキッカーですし、Q-Q-Q-10-5だとすると「10」と「5」がキッカー。同じ役同士のプレイヤーの優劣を決めるときにキッカーの位の高さで勝敗が決まります。

ビデオポーカーのルール(配当)のまとめと切り替え方

それぞれのルールにおける配当(現実にはリターン額)を表で比較できるようにしました。

ジャックスオアベター テンオアベター デュースワイルド ボーナスポーカー ダブルダブルボーナス
ロイヤルフラッシュ 800 800 800 800 800
フォーデュース 200
ワイルドロイヤルフラッシュ 25
ファイブカード 15
ストフラ 50 50 9 50 50
4枚のエース 80
4枚の2/3/4 40
4枚のエース、2/3/4キッカー 400
4枚の2/3/4、エース/2/3/4キッカー 160
4枚のエース、5+キッカー 160
4枚の2/3/4、5+キッカー 80
フォーカード 25 20 4 25 50
フルハウス 9 6 4 8 9
フラッシュ 6 5 3 5 6
ストレート 4 4 2 4 4
スリーカード 3 3 1 3 3
ツーペア 2 2 2 1
ジャックスオアベター 1 1 1
テンオアベター 1

ビデオポーカーでルールを変更するのは簡単です。

画面右下に「JACKS OR BETTER」の配当の小窓が見えますが、その右上に「チェンジ」のボタンがあるので、そこを押します。

するとずらっと5種類の配当表が出てくるので、好みのルールを選択すればOKです。

ビデオポーカー・ライブの遊び方、100ハンドまでベットできる

さて、この章では実際の遊び方の手順を解説していきますよ。

Step1. まずベット額の設定

画面下部に見える金額が書かれた部分の-+のボタンを使って、1ハンドに対するベット額を設定します。

Step2.ハンド数の設定

その上部に見える「+1」や「+10」や「最大」のボタンを操作することでハンド数を設定することができます。最大100ハンド!

合計賭け金はベット額×ハンド数で決定されます。もしベット額が$1でハンド数が10だったら、$1×10=$10が1回のゲームで使用されます。

Step3.ゲーム開始

ゲームが開始されたらディーラーがカードシューにあるカードから5枚のカードを配ります。この5枚のカードはオンラインで同時接続しているプレイヤー共通のカードになります。(けど周囲のプレイヤーのことは何も考えなくてOKです)

Step4.カードチェンジができる。

配られた5枚のカードに対して、HOLDボタンを操作することでカードチェンジ(あるいはチェンジしない)をあなたの判断で選択することができます。

「ホールド」ボタンを押したカードはハンドの中に残され、それ以外のカードは切られます。

※このときプログラムによっておすすめのホールドカードが提案されます。カードの下部に下線が引かれているカードは残しておいた方がいいよ、という提案です。その提案に従ってもいいし従わなくても構いません。

Step5.バーチャルなカードが配られる

チェンジしたカードに対して、新たなバーチャルなカードが配られます。この操作はディーラーが行わずプログラムによって自動的になされます。(カードシューにあるカードが再度切られることはない)

Step6.ハンドの役が判定され、賞金が出る

ハンドが判定されます。

今回はJのペアが出来たので、ジャックスオアベターの完成。配当は1Xとなりました。もし$10を賭けてたら$10の戻しになるので実際利益は±0です。ジャックスオアベターのルールだと、利益が出るのはツーペアからなので仕方ありません。

ジャックスオアベターではワンペアでのプラマイ0を維持しつつ、稀に来る高額配当の役を狙っていくのが戦略になるので、しっかりワンペアを拾っていくことが大事だと思います。

もし10ハンドでプレイするとどうなる?

10ハンドでプレイすると、バーチャルな画面では画面上部に9ハンド分のトランプのカードが表示されます。

そして5枚のカードが手元に表示されます。合計で10ハンド分になります。初期状態でワンペア以上が出来てたらでそこだけ残しましょう。すると同様に残りの9ハンド分もメインハンドがコピーされます

往年のビデオポーカーの挙動と同じだと思います。

ワンペアを残したので3枚チェンジになるし。残り9ハンド分も同様に3枚チェンジになっていきます。

残りの9ハンド分に対する3枚の新たなカードは配布はコピーじゃなくて全てのハンドに対しランダムなカードが配られます

手元のハンドに加えて9ハンドにもランダムなカードが配られるので、以下のように複数の役が同時に成立することもあるでしょう。

・ジャックスオアベター
・ツーペア
・スリーカード
・フルハウス
・フォーカード

画面右下を見ると、どの役が完成したか色付きでハイライトされるのでここでもわかりやすいと思います。

もし$1×10ハンドの合計$10ベットでプレイしてたら、例えばツーペアの$2とスリーカードの$3で合計$5のリターンとなり、あわせると-$5となるでしょう。つまり今回は損になることも。

多くのハンドでプレイするとブタになると目も当てられないぐらいの損になるけど、イイハンドが出来ると大きな配当になるのが魅力で爽快です!

例えば以下のように2と4のツーペアが最初から完成していたとします。すると全ハンドでツーペア以上確定に!

♠2 ♦2 ♥4 ♦4 ♣K

仮にツーペアが9ハンド出来て、1ハンドフルハウスが出来ると以下のような計算になります。

ツーペアは2倍×9ハンド=18倍 + フルハウスの6倍 → 合計24倍のリターンです。

ベット額が10だとすると、利益は+14にもなる。このゲームの醍醐味でもありますね

ということで一通りのルールと遊び方の解説が終わりました。

ルールは色々あるけど個人的には鉄板のジャックスオアベターがお勧めかなぁ。基本の戦略をマスターして是非挑戦してみてください。ちなみにJacks or better攻略ツールというのも公開しています。これもご活用いただけたら嬉しいです。

では以上です!