2016年の3月にオンラインカジノプレイヤーにとって衝撃のニュースが全国を駆け巡りました。
それは海外にあるオンラインカジノ(ベラジョンカジノとは違うカジノ)に日本からお金を賭けてプレイしていた3人が逮捕された、という事実です。この件、2人は略式起訴を受け入れて罰金を支払って出てきました。
私も気になって情報収集していました。弁護士にも相談したりして。その時の記事はこちらに残してあります。
→海外オンラインカジノの日本国内利用者が逮捕された件での弁護士相談の結果
最後の1人は日本でも有力な賭博に関する弁護士を雇って争ったそうです。
その弁護士さんのブログに結果が出ていました。ありがたいm(__)m
→https://ameblo.jp/gamblelaw/entry-12235518621.html
結論:不起訴
オンラインカジノプレイヤーが不起訴に
こちらの弁護士の方のブログですが、私の認識では次のように理解しました。
まず逮捕された3名に関してですが、2名は先ほど書いた通り「略式起訴」といって今回の摘発を不当とせず罰金刑を受け入れたという事です。この時点で刑が確定しています。
そして最後の1人が不当として争う事にしたという話でした。
争点のポイント
”賭博犯の捜査は胴元(場の提供者)を検挙する目的で行うことがメインで、参加者(客)のほうを安直に検挙すべきではないとしている。些細な賭け麻雀が検挙されないのも胴元が居ないのに処罰すべきではないという記載がある。” とのこと。
今回3名に適用された「単純賭博罪」というのは、本来は胴元を検挙した上で付随的になる罪という事です。
このことを踏まえて(弁護士が提出した主張は他にもあり公開はされていない)、今回のケースで言えば海外オンラインカジノに日本からアクセスして賭けプレイした人はどうなるのか、という話となります。
まず海外オンラインカジノはその国でライセンスを取得して合法的に運営されているため問題が無い。(そもそも日本の法律の適用外でしょ)
そして胴元である海外オンラインカジノ運営者を検挙できないのに、日本でプレイした顧客を摘発するのは不当である。
という主張だと理解しました。
その結果これが通り、摘発が不当であると法律の解釈として認められました。日本国内で初めての実例です。
今後、オンラインカジノでのプレイが合法か違法になるか
今回の話はオンラインカジノプレイヤーにとって「現時点では」嬉しいニュースになったと思われます。
IRカジノ法案が可決された今、将来的にはオンラインカジノに対しての法律の整備も何かしら進むかもしれません。
ランドカジノへの客、パチンコ屋への客が減るから、海外オンラインカジノへの賭けプレイは禁止になるかもしれないですしね。
取り急ぎ、今回の裁判のおかげで判例ができたので、現時点では逮捕・摘発されることはなさそうですね。