ウィナーズ法のやり方とメカニズムを解説

ウィナーズ法のやり方とメカニズムを解説

カジノゲームを攻略する戦略は世界中で提唱されていて、その中の1つに「ウィナーズ法」というのを見つけました。海外のカジノサイトでは見られないので日本人の誰かが考えたものかもしれません。

ウィナーズ法のやり方を解説するとともに、そのメカニズムを解析していきます。また別途ウィナーズ法のシミュレーションツールを作成し長期的にプレイした場合どうなるか検証してみます。

ウィナーズ法が適用できるギャンブルの種類

ウィナーズ法は50%の勝率で勝ったときに賭け金が2倍になって戻ってくる、例えば以下のようなギャンブルで適用できます。

  • バカラのPLAYERベットは当然ながら、BANKERベットもOKでしょう。
  • ルーレットのイーブンベット(赤黒、ローハイ、EVEN/ODD)
  • シックボ―のイーブンベット(大/小)
  • ブラックジャックも場合によっては活用できる

カジノではありませんが丁半博打でも可能ですね。

ウィナーズ法の取り組み方とやり方の事例

ウィナーズ法は繰り返しゲームをする長期的な視野に立った攻略です。短期的な勝利で勝ち確するのではなく長期的にプレイすることを前提に設計された、ベッティングシステムとなっています。

ベッティングシステムですから賭け金を増やしたり、あるいは下げたりすることで負けを取り戻すような戦略になっています。

このベッティングシステムは数列を用いて取り組むシステムの1種なので「メモ」と「ペン」を手元に用意することをお勧めします。

早速やり方のルールを見てください。

ウィナーズ法のベッティングシステムルール

ベット額の単位(ユニット)を1単位=$1として考えてみましょう。

ウィナーズ法
  1.  2連敗するまではずっと同じ金額(1単位)を賭けゲームを繰り返します
  2.  ウィナーズ法は一連の賭けの中で2連敗が起こったのを契機に使用を始めます・・・ここでメモにベット額を記入「1・1」
  3.  次の勝負ではメモの一番左にある数字x2倍の額をベットします。つまり1x2=2をベット。
  4.  負けたらメモの数列の右端にベット額を記入・・・「1・1・2」
  5.  ウィナーズ法の最中は必ず左端の数字x2倍の額をベットしていきます。
  6.  勝ったら左端の数字をメモから削除・・・「1・2」
  7.  4~6これを繰り返していく
  8.  メモにあるすべての数列が消えたら終了、続行するなら①に戻る

※最初の2連敗のウィナーズ法を行う前段階では、2連敗をしていないので資金が±0か、プラスになってる状況はあるでしょう。

勝ち→負け→勝ち→負け→勝ち→負けなら・・・±0 まだウィナーズ法は始まらない

勝ち→勝ち→負け→勝ち→負けなら・・・+1 まだウィナーズ法は始まらない

勝ち→勝ち→勝ち→負け→負けなら・・・+1でウィナーズ法開始

ケーススタディ:ウィナーズ法の一連の賭けの流れを事例で示す

・2連敗のあとに2連勝したケース

NO ベット 勝ち負け 損益 合計 数列
1 1 x -1 -1
2 1 x -1 -2 1 1
3 2 o 2 0 1
4 2 o 2 2

これは2回負けて2回勝ったケース。同数の勝ち負けだけど利益が+2残して終了できたことがわかる。

・2連敗→勝ちを繰り返してからの4連勝

NO ベット 勝ち負け 損益 合計 数列
1 1 x -1 -1
2 1 x -1 -2 1 1
3 2 o 2 0 1
4 2 x -2 -2 1 2
5 2 x -2 -4 1 2 2
6 2 o 2 -2 2 2
7 4 x -4 -6 2 2 4
8 4 x -4 -10 2 2 4 4
9 4 o 4 -6 2 4 4
10 4 o 4 -2 4 4
11 8 o 8 6 4
12 8 o 8 14

最後に4連勝していままでの多めの負けを取り戻したケース。+14もの利益になっている。ウィナーズ法は勝負が長引くほどに終了した時の利益が大きくなるようだ。

・5連敗して5連勝したケース

NO ベット 勝ち負け 損益 合計 数列
1 1 x -1 -1
2 1 x -1 -2 1 1
3 2 x -2 -4 1 1 2
4 2 x -2 -6 1 1 2 2
5 2 x -2 -8 1 1 2 2 2
6 2 o 2 -6 1 2 2 2
7 2 o 2 -4 2 2 2
8 4 o 4 0 2 2
9 4 o 4 4 2
10 4 o 4 8

こちらも負けと同数の勝ちを得た時点で利益がでている。

・勝ち負けが交互に繰り返す、数列が消えない

NO ベット 勝ち負け 損益 合計 数列
1 1 x -1 -1
2 1 x -1 -2 1 1
3 2 o 2 0 1 2
4 2 x -2 -2 1 2 2
5 2 o 2 0 2 2
6 4 x -4 -4 2 2 4
7 4 o 4 0 2 4
8 4 x -4 -4 2 4 4
9 4 o 4 0 4 4
10 8 x -8 -8 4 4 8
11 8 o 8 0 4 8
12 8 x -8 -8 4 8 8
13 8 o 8 0 8 8
14 16 x -16 -16 8 8 16
15 16 o 16 0 8 16
16 16 x -16 -16 8 16 16
17 16 o 16 0 16 16
18 32 x -32 -32 16 16 32
19 32 o 32 0 16 32
20 32 x -32 -32 16 32 32

勝ち負けが交互にい繰り返すような「流れ」になると、数列が消えないばかりか、いたずらに賭け金が高くなり、負けた時の損失が大きくなります。

数列も消えずだんだんリスクも高くなり軍資金を脅かす事態になるでしょう。

ウィナーズ法のメリットとデメリット

さて、ここまで見て来てウィナーズ法のメリットはどこにあるでしょうか、整理してみます。

  • 繰り返しのゲームの中で賭け金を上げるタイミングが明確なので迷わずベットできる
  • メモを使ってベット額を整理できるのでオンラインカジノでの取り組みにむいている
  • 負けとおなじ数の勝ちを得ることで利益を出すことが出来る
  • 勝率約50%のギャンブルで適用できるので結果として利益を残せる可能性が見込まれる

デメリット

  • ウィナーズ法を開始すると賭け金を下げるタイミングが無いので、賭け金が上がりっぱなしでリスクが少しずつ増える。ただしマーチンゲールほど急激なリスクではないため、負け分をゆっくり取り戻したいと考えるギャンブラーには向いている。
  • 勝率50%のギャンブルで適用できるということは勝ち→負けを繰り返す結果になりやすく、それだけで数列が消えずベット額だけが膨らんでいき1ラウンドのリスクが高まる(ケーススタディの最後を参照)
  • どこかで「連勝」をして勝ち負けが同数にならないと数列がすべて消えない
  • メモとペンを用意しなければいけないので多少手間である

デメリットを打ち消すウィナーズ法のアレンジ

ウィナーズ法の最大のデメリットは勝ち→負けを交互に繰り返すような流れになるとリスクが高まるという点だと思います。

これを解消するには上がり過ぎた数列とベット額をメモを無視して調整するしかありません。

例えば前章の最後のケーススタディを見てください。

19回目の$32ベットで損益は±0に落ち着いたのだからここでメモを全て消して途中でウィナーズ法を終了させるのも手段の1つです。

あるいは19回目の勝負の後の数列「16・32」を減らして「2・4」とでもしておき、20回目のベット額を$2x2=$4のベットに減らせばリスクに晒されることは無いでしょう。

±0であればあえて上がり過ぎた賭け金を使う必要は無いのではないでしょうか?

ウィナーズ法に対するハイエナおじさんの評価

ハイエナおじさんとしてはそこまで優秀なベッティングシステムとは思えませんでした

ハイエナおじさん

「勝率約50%のギャンブルで勝ち負けの数が同じになれば利益」、といいつつもカジノのギャンブルは50%をやや下回ります

(ルーレットの赤黒は実際は48.65%だし、バカラのPLAYERベットは49.62%)

長期的にプレイしていくと確率に従順な結果が出る方が多いから、必ず負け数の方が多くなるのはコーラを飲んだらゲップが出るぐらい確実です。

例えばルーレットで1万回赤にベットすればアタリが出るのはおおよそ4865回でハズレは5135回になるでしょう。となればウィナーズ法で膨らみ過ぎた数列はもはや消すことは不可能ですよね。

実際に各種ギャンブルでシミュレーションしたらどうなるかツールを作って確かめてみたいと思います。

では!

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